子供がひょう疽になって治った話

備忘録

皆さまこんにちは。先日、3歳の子がひょう疽になりました。治癒の過程をネットで調べても知りたかった情報は出てこず、備忘録として記録に残します。ひょう疽の一例としてご参考ください(現在は完治しております)。

ひょう疽(ヒョウソ)って何?

MSDマニュアル家庭版によりますと、

ひょう疽は、指先の軟部組織(指の腹)の感染症で、通常は細菌が原因です。
ひょう疽は、すぐに治療しなければ、その下にある骨、関節、腱にまで感染が及ぶことがあります。ひょう疽の治療では、膿を速やかに排出します。医師は手術で切開して膿を排出します。抗菌薬を経口投与します。

と、あります。

細菌による感染症で、軟部組織だけでなく、骨・関節・腱にまで感染することもあるようです。

今回、我が子がひょう疽と診断された経緯と、その治癒過程について記録を残しておきます。

対応してくれたのは小児科

まず、保育園からの帰宅後、右の中指の爪を反対の手の爪でしきりに触って気にしていました。爪が伸びているのかな?と思い、爪を切ろうか?と声をかけて爪切りを取り出しましたが、子どもが自身で爪をめくってしまいました。本人に聞くと、爪の間に入った砂が黒かったこともあり、気になって何とか取り出そうとしたとのことです。キレイにめくれたわけでもないので、一部深爪状態になってしまいました。ヤスリで整えるだけにし、特に薬を使用することなくそのままの状態にしていました。

翌朝、「指(爪)が痛いから、お薬塗って」と言うので、見てみると指先がほんのり赤くなっている感じでしたが、深爪部分がつかえて当たって痛いんだろうな〜という感じでした。塗り薬を希望されたので、皮膚をかきむしってできた時に処方されていた傷薬(ゲンタシン軟膏)を塗りました。指先でしたので、絆創膏は貼りづらいし、よく使うから邪魔かなと思い、絆創膏は貼りませんでした。当日、保育園には「深爪状態になっている、傷薬を塗った」ということだけを伝えていました。そして夕方迎えに行くと、指先に絆創膏を貼ってもらってご満悦な我が子がいました。帰宅後、確認しても指先の状態は今朝と見た目は変わりません。聞いても「痛くないよ!」と言います。寝る前にまた軟膏を塗り、様子を見ることにしました。

翌朝になりました。すると…つま先から指の腹の上1/3程度まで白くなっており、おそらく化膿してました。膿が溜まって白くなった周りは赤く腫れている状態です。なんてことだー!ひとまず、軟膏を塗りたくり、ガーゼをあてて上からネット包帯をかぶせます。見た目はいかにも”大怪我です!”な状態に仕上げました。そして子どもに「多分化膿してばい菌がたくさん増えてしまっている。今日は指をできるだけ使わないようにして、砂遊びは我慢してね。」と言い聞かせ、保育園にも同様に伝えました。夕方受診出来るように仕事の調整です。

夕方になり、早速近くの小児科へ行き、先生に経緯をお伝えしました。

医師
医師

あら、これは「ひょう疽」になっています。昔はこれで指を切断することになったこともあったんですよ。来てくれてありがとう。小さい子は指しゃぶりでもなることがあるので、珍しくもないです。指しゃぶりをするようなら卒業できるよう見ていってあげてくださいね。

ばい菌をやっつける飲み薬と塗り薬をお出ししますので、飲みきったら必ずまた来てください。

もしお薬を飲んで、2日以内に変化なく良くなってない・化膿範囲が広がり悪くなった・痛みがました場合はお薬を変更しないといけませんので、そうなった場合は必ず2日以内に来てくださいね。

む、昔は指切断の原因にもなっていたなんて…なかなか怖いですね。今回はかかりつけの小児科でしたが、皮膚科でも診てもらえるようです(小児科の先生に聞きました)。また、ひょう疽になったところは清潔にしておくよう言われましたので、その時の手洗いの方法も教えていただきました。

医師
医師

まず流水でしっかり患部から流します。そして泡石鹸で包み込むように泡を乗せます直接触らないように、泡で優しく包み洗いをして、最後にまたしっかり流水で流しましょう。患部以外はいつもどおり洗ってくださいね。手を拭くタオルは感染しないとも限らないのでできれば分けて、患部はティッシュなど毎回清潔なもので軽く押え拭きしてください。

と、言うことでした。幸いにも手洗いで痛みを感じることはなかったようなので、手洗いを手伝える時はコレでしっかり洗いました。

実際の治癒過程

受診当日

お薬を処方された夜、早速飲み薬(粉でオレンジの味がして美味しかったそうです)を飲んでもらい、塗り薬(ゲンタシン軟膏でした)をしっかり広範囲に塗りました。そしてあちこちに軟膏がつかないように、ガーゼ+ネット包帯でカバーです。取れてしまったら取れたで大丈夫な事を子どもに伝えて就寝です。(指を気にしてネット包帯が取れてしまったら治らない!包帯つけてないとだめだ!という思い込みがあったため、夜中起きて包帯が取れていてもパニックになって泣かないように、言っておきました。その甲斐あってか、取れてしまっても落ち着いていました。)

受診1日後

まだ一晩しか経っていないので、変化はありませんでした。本人に聞いても痛くないようです。朝夕と引き続き飲み薬と塗り薬を継続しました。寝る前でも見た目の変化は感じられませんでした。

受診2日後

変化がなければ受診しなければならない日です。朝起きて確認すると、つま先の化膿範囲が狭くなっていました!指の腹にかけてはまだ化膿部がありますが、治癒の兆しが見えましたね!良くなって来ているようでちょっと安心しました。本人もかなり意識しており、指を使わないように色々慎重になっていました。食事でお箸が使いにくそうなのでスプーンで対応です。保育園にも伝えてそうしてもらいました。

受診3日後

お薬は継続です。朝確認しますと、昨日良くなっていたつま先の皮膚がベロンとめくれてしまっていました。無理に引っ張ってしまってまた怪我になってもいけませんので、消毒した爪切りでめくれた皮膚を切りました。全然痛くないよ〜。ちょっとパッチンしようね〜。と声掛けしてる間に切らせてくれました。めくれた皮膚の下からはしもやけになった時のような皮膚が見えました。寝る前の確認でも、化膿部が更に狭くなっておりました。お薬がしっかり効いているんだと思います

受診4日後

お薬は継続です。朝の確認では化膿部がだいぶ狭くなり、米粒程度にまでに小さくなりました。ここで今更ながら写真に残しておけばよかったと気づきました(遅い)。↓写真あります。

ひょう疽になってしまった指。受診する前は赤くなっている所全体が白くなっており、膿が溜まっている状態でした。その後皮膚がめくれ、化膿部も小さくなっていきました。

お薬は最後まで飲み切るように言われているので明日の朝まで飲み切ります。

受診5日後、夕方に再受診へ

朝にお薬を飲み切ることが出来ました。嫌がらず飲んでくれて助かりました。粉でしたが、少量の水で溶いてスプーンでそのままパクっと飲んでくれました。そしてお薬が終わったことを残念がっていました。指の化膿部はすっかりなくなり、皮膚めくれもほぼなかったです。そして夕方に再診してもらいました。

医師
医師

もうすっかり良くなりましたね!飲み薬は必要ないですよ。塗り薬ももういらないと思いますが、皮膚のめくれがなくなるまで続けてもらっても大丈夫です。よく頑張りましたね!治りましたよ^^

…良かったです!無事に治ったと言ってもらえました!間もなく保育園でもプールが始まるので間に合って良かったね〜と子どもと話しました。塗り薬は念の為、続けることにしましたが、2日も経つとすっかり元通りのキレイな状態になりました。皮膚の再生力凄まじいです!若さもあるんでしょうね。何はともあれ良かった良かった!

まとめ

爪めくりから深爪状態になり、ばい菌が入って感染し、化膿してひょう疽になりました。何もしなければ指切断の可能性もあったため、化膿したら受診し、お薬をしっかり飲んで塗って、経過を見ておくことが大切だと思いました。また、怪我をした時の手洗い方法も再確認できました。「患部はしっかり水で流す→泡で包み洗い→しっかり水で流す」です。

ちょっとした怪我や傷と侮るなかれ、大事にならずにすんで良かったです。みなさんも怪我して化膿してしまったら放置せず、受診してくださいね^^

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