【システィックヒグローマ】判明してから

システィックヒグローマ

皆さまこんにちは。お腹の赤ちゃんがシスティックヒグローマと診断された話です。明るくない話ですが、記録として残しておこうと思います。当ブログはアフィリエイト広告を使用しております。

前回からの続きです

12wの妊婦健診でシスティックヒグローマを疑われました。その時のNTは11mmとかなり厚めでした。産婦人科より紹介され、大学病院にて精密検査を受けることになりました。

大学病院の受診日です。暗い気持ちのまま順番を待ちました。しばらく待って診察室に呼ばれ、早速エコーです。楽しくないエコーです。薄暗い診察室に消されたモニター。カーテンも閉まっておりましたが、カーテンの向こうには先生方がスタンバイしていました。確かにシスティックヒグローマは珍しいことではあるので、その症例を診られるのはいい機会なのかもしれませんが、いい気はしませんでした。先生同士で、「これは、うん、システィックヒグローマだね」「そうだね、もう全身に広がっている」とボソボソ言う声が聞こえてきました。

丹念にエコーされ、モニターが付きました。前回(1週間前)よりNTはさらに肥厚していました。医師の説明が始まります。

  • システィックヒグローマで間違いないこと
  • 首の後ろの浮腫がもう全身に広がっていること(エコーでは胎児の周りに膜が貼ったような感じでした)
  • 染色体異常や臓器の構造異常といった合併症が多く、予後は非常に不良であること
  • 出生前診断として羊水検査があるが、出生前診断して病気が治るわけでもないし、羊水検査そのものにも様々なリスクがある
  • 今日のエコーで分かるようにかなり進行していて、胎児水腫という状態。心拍数も早く心臓への負担は大きい
  • はっきり申し上げてこのまま生き続けることはかなり厳しく、心臓はいつ止まってもおかしくない。自然にまかせてお腹に最後までいさせてあげてもいいし(死産)、中期中絶というかたちになってしまうが、産んで誕生させてあげてもいい

あとはご夫婦でよく話し合ってください。とカンファレンスルームに通された。絶望的。それしなかった。何が正解になるのか分からない。むしろ正解はなかった。夫は全て任せると。投げやりではなく、夫がそうしたほうがいいと言ったことをして、後から後悔して夫婦間がぎくしゃくするようなことがあってはよくないと。私の気持ちを尊重したい、死産でも中絶でも、納得して自分決めてほしい。その気持に寄り添うということだった。(この時の夫の判断は私には最適解だったように思う。自分で判断したことだから、夫を責めることもないし。)

泣きまくったし悩みまくった。五体満足で健康で産んであげられる未来は想像できなかった。この場合死産になっても中絶になっても、下から産む方法になることを聞かされた。待つか、産むか。産むなら早くしないと赤ちゃんの心臓が持たないかもしれないこと。

情報量が多すぎたし、衝撃で辛くて逃げ出したかったんだと思う。私は中絶という形にはなるが出産することを決めた。もちろんお腹の中にいればなにかの奇跡が起きて、無事に出産に至る可能性もほぼ0に近いが、あることもある。今、出産すれば肺は出来上がっていないから生きることは出来ない。それでも自分のエゴでしかないけれど、出産しようと決めた。

先生に方針を伝え、紹介状を書いてもらい、通院していた産婦人科で出産が決まった。出産と言えば聞こえは良いが、中期中絶そのものである。事前の検査等々をしてもらい、入院日が決まった。妊娠15wに入る日だった。職場に連絡し、上司に事情を説明した。だいぶ気を遣われたようで、入院から3週間後のちょうど月末まで休むように配慮してもらった。その時は申し訳無さでいっぱいになったが、それでも自分のことでいっぱいいっぱいだった。

入院日が決まってから、産まれてくる赤ちゃんにのためにしてあげられることはないかまた検索魔になった。そして天使ママたちのブログを読み、泣いた。出来ることは少ないが、やってあげられることはあるようだ。なにせ赤ちゃんはまだまだ小さいので、市販のサイズで合う産着などがない。作ることは出来なかったが、当時一番気に入って使っていたハンカチでくるんでもらうことにした。まだつわりは続いていたが、この頃から少しマシになってきており、ご飯もだいたい食べられるようになった。そしてとうとう入院の日がやってきた。

次回更新へ続きます

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