【システィックヒグローマの話】判明するまで

システィックヒグローマ

皆さまこんにちは。妊娠したけど、胎児がシスティックヒグローマという病気だった体験記になります。明るくないお話ですが、記録として残しておこうと思います。当ブログはアフィリエイト広告を使用しております。

2015年の秋、結婚して1年半して妊娠が判明した。産婦人科に受診すると6wだった。望んでいた妊娠で浮かれていたが、もうつわり症状がはじまり、毎日何度も吐いていた。吐きづわりで浮かれた気持ちもすっかり沈んでしまっていた。当時からフルタイムで仕事をしており、なんとかだましだまし出勤した。自転車通勤だったが、『自転車の揺れは良くない』と聞くと電車や車で通勤。一日に何度も吐くし(オフィスとトイレを何度も往復、吐いてもほぼ胃液で喉が焼けて辛い)、ご飯は気持ち悪くて入らない(当時はゼリー飲料とアイスしか受け付けなかった)、同僚や先輩に心配されながら、みるみる痩せていった。(当時は仕事の負担を軽くしてくださり本当にありがとうございました!)

妊娠判明から2週間後、妊娠8wでの妊婦健診。エコーはつわりを忘れられる楽しみな時間。胎児はもう13.4mmに成長していた。しかし、つわり症状がきつく体重減少を指摘される。無理はしないように。と医師に言われる。…無理はしていないんだけどなぁ。ご飯が食べづらいのよね。この頃は毎日のように『つわり つらい いつまで』『つわり マシになる方法』『つわり いつ終わる』と検索魔になっていました。何かしていないとつわりはしんどいし、検索しまくって他人の妊娠日記とか読み漁って気を紛らわしていました。家事は動ける時だけにし、ご飯は旦那に買いに行ってもらってました。私より遅い帰宅だったのに協力的で助かりました。

次の検診はまた2週間後の妊娠10w時、楽しみなエコーだ。胎児は全長30.2mmと順調だった。しかし尿検査ではたんぱく(+)の要注意。つわりがきついことも相談したが、食べられそうな時にしっかり食べて、水分もしっかり取りましょう。仕事は無理しないで。必要なら診断書を書きますがどうしますか?と。つわりにも波があり、食べられないことを除き、吐いた後はしばらく普通に働くことも出来ていたため仕事は続けることにした。11wの時、朝起きた時に少量の出血があった。産婦人科に相談し、1回きりでお腹が痛くないなら様子見で、出血が続いたりお腹が痛くなるようなら必ず受診、今回も心配なら受診してということだった。職場に連絡し、今日は休んで、大丈夫そうならまた明日から来てくださいと言われその日は休むことになった。その節は職場の皆さんに本当にご迷惑おかけしました。本当にありがとうございます。気になった出血は結局1回きりの少量で、それ以降は出血することはなかった。

つわりは治まらず、水飲んで吐き、コレなら!と食べられそうなものを食べてまた吐き、大丈夫なん?と心配する日々が続いた。そしてまた2週間たち、妊娠12wの妊婦健診が来た。この頃には妊娠日記を読み漁った知識で、そろそろ経腹エコーかなとか思っていたし、NT検査もあるな〜と、とにかくエコーを楽しみにしていた。産婦人科にて順番を待つ。いつものように長時間待たされ、診察室に呼ばれる。つわりの程度はどうかと聞かれ、相変わらずしんどいことを伝える。今回もたんぱく(++)で入院を示唆された。え〜入院!?と驚きながら診察台に乗る。今日は経腹エコーもしてみましょうということで、お腹にジェルを塗られエコーが始まった。先生と一緒にモニターに映る赤ちゃんを見る。また大きくなって45.8mmとなっていた。元気に動く姿も見れたのが本当に嬉しかった。時間をかけてエコーで丁寧に診てもらう。しばらくしてちょっとごめんねとカーテンを閉められた。下からも診るから準備するねと。なぜが違う婦人科の先生もやってきて丹念に診られる。ちょっと不安になった。程なくしてエコーが終わり、話を聞くことに。

「赤ちゃんの首の後ろに浮腫が見て取れます。この時期(12w)にしてはかなり大きいです。NTが11mmあります。ダウン症の可能性もありますが、それよりもシスティックヒグローマを疑っています。近くの大学病院に紹介状を書きますので精密検査をしてもらってください。」

待合で妊婦の方がお腹をなでたり、エコーを眺めたりみんな嬉しそうだった。私だけが泣いていた。注目は浴びたくなかったから声を押し殺して、壁づけされたカウンター席に一人で座ってハンカチでひたすら涙を拭ったけど、涙は止まらなかった。たんたんと、医師に言われたままを夫に連絡した。大学病院の受診予約をとってもらい、今日の健診が終わった。

システィックヒグローマってなんなん?とまた検索魔になった。もう絶望的なことしか分からなかった。大学病院の予約までなんとかごまかしながら働いた。職場にも尿たんぱくのこともあるのでそのことと、NT肥厚があることを前もって説明しておいた。NT肥厚でもダウン症じゃなかったケースあるよ!なんて慰めてもらったりもしたが、曖昧に笑うしかなかった。産婦人科の先生が言うくらいだ、私の赤ちゃんはシスティックヒグローマなんだろうな。とどうしようもなく泣いた。つわりはまだ続いていたので、食べては吐き、少量のアイスでなんとか糖分をとっていた。そして大学病院の受診日がやってきた。

次回更新へ続きます

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